ロックと悪魔 第9回 宗教戦争以降の悪魔黒木朋興

前回は、宗教戦争においてプロテスタントがローマ法王を悪魔と見なしたことによって教会すらもアンチキリストになり得るという発想が生まれ、その結果、それまでカトリックが徹底して拒絶してきた善悪二元論のキリスト教思想に入り込み、 … Continue reading ロックと悪魔 第9回 宗教戦争以降の悪魔

楽しく学ぶ倫理学 第12回 禁欲と義務(西洋古代倫理学小史その八)田上孝一

エピクロスは快楽の量と質を測り、結果的にはむしろ苦痛のない状態こそがアタラクシアをもたらすと考えて、肉体的な快楽を積極的に追求するのではなく、精神的な快楽を重視した。その意味で、エピクロスの方法論は、後世のベンタムを全く … Continue reading 楽しく学ぶ倫理学 第12回 禁欲と義務(西洋古代倫理学小史その八)

アゴラまでまだ少し 第8回
弾かれたビーズ、カーテンを開けるジュゴン
葛生賢治

「世界」が終わるとき また個人的な話から始めてみようと思う。 僕がもともと哲学に興味を持ったきっかけは、中学生時代の英語の授業での出来事だった。今でこそ小学生のうちから我が子に英語を学ばせる親が多いが、僕が子供のころにそ … Continue reading アゴラまでまだ少し 第8回
弾かれたビーズ、カーテンを開けるジュゴン

ファッションから見た映画と社会
連載第6回 オードリーとその恋人たち~その6~
助川幸逸郎

○オードリーが「時代」とすれちがうとき 1967年、オードリーは、スタンリー・ドーネン監督の『いつも2人で』に主演します。 彼女がドーネンの演出を受けるのはこれが3回目。前の2作は、『パリの恋人』と『シャレード』です。い … Continue reading ファッションから見た映画と社会
連載第6回 オードリーとその恋人たち~その6~

ロックと悪魔 第8回 プロテスタントと善悪二元論黒木朋興

前回はそれまで多くの宗派がカトリック教会に異端として弾圧され潰されてきた中で、聖書の翻訳と活版印刷技術によってカトリックに対抗しうる地位を確立した様を述べた。今回は、その中から神と悪魔の善悪二元論という発想がプロテスタン … Continue reading ロックと悪魔 第8回 プロテスタントと善悪二元論

アゴラまでまだ少し 第7回
山田さんの耳に届く鳴き声は
葛生賢治

ちょっと個人的な話から始めてみる。 僕は今でこそ言葉を操って生きてるような人間だが、子供のころは言葉との折り合いがあまり上手くいかない生活を送っていた。親が語るところによれば、僕は3歳ぐらいまで言葉が喋れなかったそうだ。 … Continue reading アゴラまでまだ少し 第7回
山田さんの耳に届く鳴き声は

楽しく学ぶ倫理学 第11回 快楽と自由の原子論(西洋古代倫理学小史その七)田上孝一

現在、規範倫理学の代表的な立場として、功利主義と義務論があると考えられている。ここに徳倫理学が入るかどうかは論争の余地があるが、功利主義と義務論が二大学説なのは間違いない。 功利主義も義務論も、共に近代になって唱えられた … Continue reading 楽しく学ぶ倫理学 第11回 快楽と自由の原子論(西洋古代倫理学小史その七)

ファッションから見た映画と社会
連載第5回 オードリーとその恋人たち~その5~
助川幸逸郎

○ハンフリー・ボガートとの確執 ずっとデイヴィッドにあこがれていたサブリナが、いつしかライナスとの愛に目ざめる――『麗しのサブリナ』は、そういう展開をたどります。 ライナスは、もともと「モテるタイプ」ではないうえ、サブリ … Continue reading ファッションから見た映画と社会
連載第5回 オードリーとその恋人たち~その5~

ロックと悪魔 第7回 宗教改革と善悪二元論黒木朋興

異端の時代  前回はヨアキムの思想が現代社会に対していかなる影響を及ぼしたかをみた。 ヨアキムの生きた12世紀以降、異端諸派が次々と出現し勢力を拡大し始める。前回までに触れたカタリ派の他に、ピエール・ヴァルドー(1140 … Continue reading ロックと悪魔 第7回 宗教改革と善悪二元論

アゴラまでまだ少し 第6回
ひび割れたガラスの向こうに
葛生賢治

ルパン三世といえば、誰もが知る国民的なアニメである。モンキー・パンチの原作による漫画よりもアニメ化されたテレビシリーズの方が多くの人にとって馴染みがあるだろう。映画化も多くされ、日本アニメ史上に残る名作との呼び声も高い宮 … Continue reading アゴラまでまだ少し 第6回
ひび割れたガラスの向こうに