バター抜きは「ドライ」 第8回 魔の登山、他者の言葉と太郎夫妻葛生賢治

「驚いたわよ、ケンジ。あなたが最初に書いたことと比べたら今回のものは別次元で。一体どこへ行ってきたっていうの?」 セミナーが終わり、教室を出ると友達が話しかけてきた。そのセミナーは、卒業に向けて後は博士論文の執筆のみ、と … Continue reading バター抜きは「ドライ」 第8回 魔の登山、他者の言葉と太郎夫妻

巨匠フルトヴェングラーの「名盤」の真相 第一回 「バイロイトの第九」の「真相」本間俊哉

巨匠フルトヴェングラー(一八八六年生、一九五四年没)の数ある録音の中でも、最も声望の高いものといえば《バイロイトの第九》であろう。一九五一年七月二九日、バイロイト祝祭が第二次大戦後に再開された折の、記念演奏会の演奏記録で … Continue reading 巨匠フルトヴェングラーの「名盤」の真相 第一回 「バイロイトの第九」の「真相」

バター抜きは「ドライ」 第7回 妄想の摩天楼、あるいは王様のブランチと愛の物語葛生賢治

ときどき、何をどう間違ったのか僕のことをつかまえて「かっこいい」なんて言ってくれる人がいたりする。 「かっこいい」という形容詞が似合わない世界大会などがあれば北半球地区で5位くらいに入る自信があるのだが。何故だろう。おそ … Continue reading バター抜きは「ドライ」 第7回 妄想の摩天楼、あるいは王様のブランチと愛の物語

十分でわかる日本古典文化のキモ 第3回 『古今和歌集』仮名序と『土佐日記』(上)助川幸逸郎

○「日本人の語学下手」は宿命なのか? 「日本人は宿命的に英語が苦手である」――そんな意味の言葉を、私たちは毎日のように耳にします。 曰く、「英語では、動詞の後に目的語が来る。中国語はこの点、英語と同じだが、日本語では動詞 … Continue reading 十分でわかる日本古典文化のキモ 第3回 『古今和歌集』仮名序と『土佐日記』(上)