アゴラまでまだ少し 第12回  皮肉なエロスと本当の言葉葛生賢治

二つの正解、二つの言葉 4年前に日本に帰ってきて実家で暮らし始めたとき、日本の銀行に新しく口座を開く必要があり、近所の銀行に手続きをしに行った。自動ドアを開けて入ると、初老の男性行員がすごく丁寧なお辞儀とともに「いらっし … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第12回  皮肉なエロスと本当の言葉

アゴラまでまだ少し 第10回
二つの顔のミステイク
葛生賢治

世界の崩壊アンダーグラウンド   ある朝、東京の地下鉄に乗っていた。平日ではあったものの、通勤ラッシュのピーク時は超えていたのでそれほど混雑はしていなかったが、それでも車内はそれぞれ乗客の肩が軽く触れる程度に混 … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第10回
二つの顔のミステイク

アゴラまでまだ少し 第9回
歪んだ鏡を覗き込むとき
葛生賢治

夜の闇に消えた後ろ姿 10歳の頃だったか、夜遅く、僕は家の2階にあるベランダに出て秋の夜の冷たい空気にあたりながら、前の道を何気なく見下ろしていた。80年代の当時、我が家は東京の下町で小さな割烹料理屋を営んでいて、商店街 … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第9回
歪んだ鏡を覗き込むとき

アゴラまでまだ少し 第8回
弾かれたビーズ、カーテンを開けるジュゴン
葛生賢治

「世界」が終わるとき また個人的な話から始めてみようと思う。 僕がもともと哲学に興味を持ったきっかけは、中学生時代の英語の授業での出来事だった。今でこそ小学生のうちから我が子に英語を学ばせる親が多いが、僕が子供のころにそ … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第8回
弾かれたビーズ、カーテンを開けるジュゴン

アゴラまでまだ少し 第7回
山田さんの耳に届く鳴き声は
葛生賢治

ちょっと個人的な話から始めてみる。 僕は今でこそ言葉を操って生きてるような人間だが、子供のころは言葉との折り合いがあまり上手くいかない生活を送っていた。親が語るところによれば、僕は3歳ぐらいまで言葉が喋れなかったそうだ。 … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第7回
山田さんの耳に届く鳴き声は

アゴラまでまだ少し 第6回
ひび割れたガラスの向こうに
葛生賢治

ルパン三世といえば、誰もが知る国民的なアニメである。モンキー・パンチの原作による漫画よりもアニメ化されたテレビシリーズの方が多くの人にとって馴染みがあるだろう。映画化も多くされ、日本アニメ史上に残る名作との呼び声も高い宮 … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第6回
ひび割れたガラスの向こうに

アゴラまでまだ少し 第5回
とろみを終えて、その身を超えて
葛生賢治

携帯電話会社auのコマーシャル、これを読んでいる人の多くが知っているだろう。桃太郎やら浦島太郎、乙姫様たちが登場し「みんな英雄」という例のシリーズ。今年の正月からは新シリーズになった。「やってみよう」というテーマで、登場 … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第5回
とろみを終えて、その身を超えて

アゴラまでまだ少し 第4回
広げた翼と、欲望のコレクトコール
葛生賢治

僕はアメリカで大学講師をしたり、日本でも大学や塾、専門学校で講師をしてきたので、悩み多き10代の人たちと接することが多くあった。みんな若者の特徴であるモラトリアムと怠惰を抱え、大人が造り上げた社会にウンザリし、世間を斜に … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第4回
広げた翼と、欲望のコレクトコール

アゴラまでまだ少し 第3回
語らない、語れない、カタルシス
葛生賢治

M・ナイト・シャマラン監督の映画「ヴィレッジ」(2004)は、ある有名な哲学的問いを中心にストーリーが展開する。 舞台は森に囲まれた小さな村(ヴィレッジ)。ほんのわずかな人口しかないその村の住民は、森に住むと伝えられる怪 … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第3回
語らない、語れない、カタルシス