アゴラまでまだ少し 第8回
弾かれたビーズ、カーテンを開けるジュゴン
葛生賢治

「世界」が終わるとき また個人的な話から始めてみようと思う。 僕がもともと哲学に興味を持ったきっかけは、中学生時代の英語の授業での出来事だった。今でこそ小学生のうちから我が子に英語を学ばせる親が多いが、僕が子供のころにそ … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第8回
弾かれたビーズ、カーテンを開けるジュゴン

アゴラまでまだ少し 第7回
山田さんの耳に届く鳴き声は
葛生賢治

ちょっと個人的な話から始めてみる。 僕は今でこそ言葉を操って生きてるような人間だが、子供のころは言葉との折り合いがあまり上手くいかない生活を送っていた。親が語るところによれば、僕は3歳ぐらいまで言葉が喋れなかったそうだ。 … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第7回
山田さんの耳に届く鳴き声は

アゴラまでまだ少し 第6回
ひび割れたガラスの向こうに
葛生賢治

ルパン三世といえば、誰もが知る国民的なアニメである。モンキー・パンチの原作による漫画よりもアニメ化されたテレビシリーズの方が多くの人にとって馴染みがあるだろう。映画化も多くされ、日本アニメ史上に残る名作との呼び声も高い宮 … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第6回
ひび割れたガラスの向こうに

アゴラまでまだ少し 第5回
とろみを終えて、その身を超えて
葛生賢治

携帯電話会社auのコマーシャル、これを読んでいる人の多くが知っているだろう。桃太郎やら浦島太郎、乙姫様たちが登場し「みんな英雄」という例のシリーズ。今年の正月からは新シリーズになった。「やってみよう」というテーマで、登場 … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第5回
とろみを終えて、その身を超えて

アゴラまでまだ少し 第4回
広げた翼と、欲望のコレクトコール
葛生賢治

僕はアメリカで大学講師をしたり、日本でも大学や塾、専門学校で講師をしてきたので、悩み多き10代の人たちと接することが多くあった。みんな若者の特徴であるモラトリアムと怠惰を抱え、大人が造り上げた社会にウンザリし、世間を斜に … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第4回
広げた翼と、欲望のコレクトコール

アゴラまでまだ少し 第3回
語らない、語れない、カタルシス
葛生賢治

M・ナイト・シャマラン監督の映画「ヴィレッジ」(2004)は、ある有名な哲学的問いを中心にストーリーが展開する。 舞台は森に囲まれた小さな村(ヴィレッジ)。ほんのわずかな人口しかないその村の住民は、森に住むと伝えられる怪 … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第3回
語らない、語れない、カタルシス

バター抜きは「ドライ」 第9回 フレンチ・ジャーマン・コリアン・クッキー葛生賢治

「韓流ブーム」。いまやこの言葉を使うことに恥ずかしさすらおぼえる人もいるだろうか。日本で「ヨン様」やら「冬ソナ」がどうしたと大騒ぎになったのは2000年代の初めだったと記憶している。僕はニューヨークのブルックリンに住んで … 続きを読む バター抜きは「ドライ」 第9回 フレンチ・ジャーマン・コリアン・クッキー

アゴラまでまだ少し 第2回
焼きそばソースの向こう側、あるいはファインダー越しの異邦人
葛生賢治

少し前に、親戚の集まりがあって秋田県に行ってきた。 全ての用事を済ませたあと、男鹿半島を観光し、時間があったので秋田県立美術館を訪れた。安藤忠雄の建築による、例の「打ちっ放し」の壁に包まれた近代的でスマートな建物。展示の … 続きを読む アゴラまでまだ少し 第2回
焼きそばソースの向こう側、あるいはファインダー越しの異邦人

アゴラまでまだ少し
第1回 ピューロランドに陽は落ちて
葛生賢治

このエッセイでは私のアメリカ・日本での経験をふまえながらも、それから少し離れてより社会的・文化的な現象を語っていければと思います。文化的な現象の中にこそ哲学的な出来事が起きている、との持論からタイトルは「アゴラまでまだ少 … 続きを読む アゴラまでまだ少し
第1回 ピューロランドに陽は落ちて

バター抜きは「ドライ」 第8回 魔の登山、他者の言葉と太郎夫妻葛生賢治

「驚いたわよ、ケンジ。あなたが最初に書いたことと比べたら今回のものは別次元で。一体どこへ行ってきたっていうの?」 セミナーが終わり、教室を出ると友達が話しかけてきた。そのセミナーは、卒業に向けて後は博士論文の執筆のみ、と … 続きを読む バター抜きは「ドライ」 第8回 魔の登山、他者の言葉と太郎夫妻