ファッションから見た映画と社会
連載第1回 オードリーとその恋人たち~その1~
助川幸逸郎

○はじめに 人間が衣類を着るようになった――その最初の目的は、「寒さ」や「直射日光」から身を護ることにあったかもしれません。 けれども有史以来、「装うこと」は、「他人に対するはたらきかけ」と深くかかわりつづけてきました。 … Continue reading ファッションから見た映画と社会
連載第1回 オードリーとその恋人たち~その1~

アゴラまでまだ少し 第2回
焼きそばソースの向こう側、あるいはファインダー越しの異邦人
葛生賢治

少し前に、親戚の集まりがあって秋田県に行ってきた。 全ての用事を済ませたあと、男鹿半島を観光し、時間があったので秋田県立美術館を訪れた。安藤忠雄の建築による、例の「打ちっ放し」の壁に包まれた近代的でスマートな建物。展示の … Continue reading アゴラまでまだ少し 第2回
焼きそばソースの向こう側、あるいはファインダー越しの異邦人

十分でわかる日本古典文化のキモ 第4回 『古今和歌集』仮名序と『土佐日記』(下)助川幸逸郎

○「和歌=自然に湧き出るもの」という幻想 「覇権国家」であった唐の衰退と、それにともなう東アジア情勢の激変――こうした「危機」を乗り越えるため、9世紀後半から10世紀前半にかけて、わが国は意図的に「ガラパゴス化」をはかっ … Continue reading 十分でわかる日本古典文化のキモ 第4回 『古今和歌集』仮名序と『土佐日記』(下)

娯楽と中国文化―白話小説のキャラクターたち―第3回
戦うヒロインのその後―十三妹『児女英雄伝』(二)
石井宏明

  一、十三妹、安老爺に再会 安老爺に出会ったとき(正確に言えば、再会したときです)、十三妹は十九歳でした。これは数え年でしょうから、現代風に満年齢で言えば十七~十八歳となるでしょう。また、安老爺が十三妹に語っ … Continue reading 娯楽と中国文化―白話小説のキャラクターたち―第3回
戦うヒロインのその後―十三妹『児女英雄伝』(二)