これからの社会はどうなるのか、そしてどうなるべきなのかについて、現在では思考の大前提が変わりつつあるように思われる。 今から五十余年前、1960年代から70年代にかけては、世界的に反体制運動が盛んだった。「反体制運動」に … Continue reading 社会主義入門 第一回 今なぜ社会主義なのか
カテゴリー: 田上孝一
『経済学・哲学草稿』を読む 第2回 『経済学・哲学草稿』とはどのような著作なのか田上孝一
これから『経済学・哲学草稿』の主要内容を具体的に本文を引用しながら解説してゆくことにするが、そもそもこの『経済学・哲学草稿』はどのような著作なのかということから始める必要がある。というのも、『経済学・哲学草稿』はタイトル … Continue reading 『経済学・哲学草稿』を読む 第2回 『経済学・哲学草稿』とはどのような著作なのか
『経済学・哲学草稿』を読む 第1回 なぜ『経済学・哲学草稿』を取上げるのか田上孝一
20回の長きに渡って倫理学入門のコラムを連載したように、20代の頃から既に四半世紀もの間、大学で倫理学を教え続けている。一般向けの倫理学入門書としては丁度10年前の2010年に、日本実業出版社から『本当にわかる倫理学』を … Continue reading 『経済学・哲学草稿』を読む 第1回 なぜ『経済学・哲学草稿』を取上げるのか
物件化としての商品化田上孝一
20回の長きに渡って連載した「楽しく学ぶ倫理学」の後に、数回続けて近年出版した編著を紹介するコラムを書かせていただいた。その間に次の連載の準備を進めるつもりだったが、まだ十分ではないので、今しばらく単発のコラムを書かせて … Continue reading 物件化としての商品化
政治支配を考える─マルクスを中心に─田上孝一
前回と前々回のコラムで紹介したように、ここ最近は編著を数多く出している。前回の『権利の哲学入門』は2017年、前々回の『原子論の可能性』は2018年に出版した。そしてつい最近も、『徳と政治』という共編著を出した。この本は … Continue reading 政治支配を考える─マルクスを中心に─
権利の大切さ田上孝一
前回のコラムでは最近出版した編著の一つとして『原子論の可能性』(法政大学出版局)を紹介し、原子論哲学の魅力の一端を伝えるように努めた。何分専門的な論文集のため、広く一般に知れ渡るということは流石に無理なものの、研究者を … Continue reading 権利の大切さ
原子論の魅力田上孝一
2015年12月から2019年1月まで、20回にわたって連載を続けてきた「楽しく学ぶ倫理学」に一先ず区切りを付けることができ、次には本来の専門である初期マルクスに関する連載を始めることを計画しているが、その前に何回か、私 … Continue reading 原子論の魅力
楽しく学ぶ倫理学 第20回 動物権利論の実践的帰結田上孝一
前回の連載で、もし我々が人権を尊ぶのならば、論理的必然として同時に動物の権利も尊重しないといけないと提起した。しかしこうした動物権利論の提唱には当然、大きな反発があろう。それは無理だし、土台絵空事だというように。ところが … Continue reading 楽しく学ぶ倫理学 第20回 動物権利論の実践的帰結
楽しく学ぶ倫理学 第19回 種差別主義批判から動物の権利へ田上孝一
奴隷制を絶対に許さないという現代社会の常識は、人間にとっての権利の絶対的必要性という、はっきりした倫理学的提言に帰結することを見た。このような権利を重視する方向に親和的な規範倫理学上の立場は言うまでもなく義務論であり、義 … Continue reading 楽しく学ぶ倫理学 第19回 種差別主義批判から動物の権利へ
楽しく学ぶ倫理学 第18回 権利的存在としての人間田上孝一
擬制としての価値 前回述べたように、価値が対象それ自体に内在するものではなく、人間が対象に与える意味だとすると、価値あるものは人間にとって専ら有用なもの、もっと端的には人間にとって有利なもののみとなるはずである。人間に … Continue reading 楽しく学ぶ倫理学 第18回 権利的存在としての人間