楽しく学ぶ倫理学 第13回 功利主義の可能性と限界田上孝一

これまで8回にわたって西洋古代倫理学の歴史をたどってきた。倫理学の原型を確かめるためであった。そして確かに、古の教えはしっかりと現代の倫理学に継承されている。この成果を踏まえて、これからは現代の倫理学について論じていきた … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第13回 功利主義の可能性と限界

楽しく学ぶ倫理学 第12回 禁欲と義務(西洋古代倫理学小史その八)田上孝一

エピクロスは快楽の量と質を測り、結果的にはむしろ苦痛のない状態こそがアタラクシアをもたらすと考えて、肉体的な快楽を積極的に追求するのではなく、精神的な快楽を重視した。その意味で、エピクロスの方法論は、後世のベンタムを全く … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第12回 禁欲と義務(西洋古代倫理学小史その八)

楽しく学ぶ倫理学 第11回 快楽と自由の原子論(西洋古代倫理学小史その七)田上孝一

現在、規範倫理学の代表的な立場として、功利主義と義務論があると考えられている。ここに徳倫理学が入るかどうかは論争の余地があるが、功利主義と義務論が二大学説なのは間違いない。 功利主義も義務論も、共に近代になって唱えられた … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第11回 快楽と自由の原子論(西洋古代倫理学小史その七)

楽しく学ぶ倫理学 第10回 プラトンからアリストテレスへ(西洋古代倫理学小史その六)田上孝一

絶対的な価値の探求   ソクラテスとプラトン 哲学史では一般に「ソクラテス以前以後」という言う方をするくらい、ソクラテスが特別に重要な哲学者だと考えられているが、ソクラテスはユニークな人格の多い古代ギリシアの哲 … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第10回 プラトンからアリストテレスへ(西洋古代倫理学小史その六)

楽しく学ぶ倫理学 第9回 ソクラテスの規範(西洋古代倫理学小史その五)田上孝一

ソクラテスのよる規範の選択について考えるに際して、興味深い素材となるのは、弟子の一人であるクセノポンの『(ソクラテスの)思い出』に出てくる、プロディコスというソフィストの話である。この本の中でソクラテスは、プロディコスの … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第9回 ソクラテスの規範(西洋古代倫理学小史その五)

楽しく学ぶ倫理学 第8回 最初の倫理学(西洋古代倫理学小史その四) 田上孝一

人間中心主義者としてのソフィスト ソフィストというのは「知者」という意味である。彼らは自らの知識を貴族や有力な市民及びその子弟に教授して、収入を得ていた。その主要な科目は、弁論術である。従ってソフィストとは一言でいって、 … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第8回 最初の倫理学(西洋古代倫理学小史その四) 

楽しく学ぶ倫理学 第7回 最初の倫理学(西洋古代倫理学小史その三) 田上孝一

世界の起源と本質を、神や精霊といったものを持ち出さずに説明しようと試みられるようになり、哲学が始まった。そして、人間が生きる意味や善悪といったものに関して哲学と同じように、人々が神話を持ち出すことを辞めて合理的に説明しよ … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第7回 最初の倫理学(西洋古代倫理学小史その三) 

楽しく学ぶ倫理学 第6回 ミレトス学派の意義(西洋古代倫理学小史その2)田上孝一

ミレトス学派の展開 ミレトスの地で、タレスを乗り越えたのは弟子のアナクシマンドロスである。アナクシマンドロスは、アルケーが水であるという師の説に、決定的な思考の不足を見出した。そもそもアルケーというのはどういう考えなのか … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第6回 ミレトス学派の意義(西洋古代倫理学小史その2)

楽しく学ぶ倫理学 第5回 神話から哲学へ(西洋古代倫理学小史その一)田上孝一

これまでの連載では、倫理学は行為の選択基準である規範を考察対象とする学問であるとした上で、倫理学と宗教や哲学との関係を説明した。これにより倫理学の中心問題は人間であり、人間による人間のための学問であることが明らかになった … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第5回 神話から哲学へ(西洋古代倫理学小史その一)

楽しく学ぶ倫理学 第4回 倫理学と人間の関係田上孝一

「人間の学」としての倫理学 これまで見てきたように、倫理学とは人間がなすべき規範を具体的な事例や局面に即して考察しようとする学問なのだった。この場合、善をなすべき主体は人間であり、そのため倫理学の中心には自ずと人間が位置 … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第4回 倫理学と人間の関係