楽しく学ぶ倫理学 第16回 人間中心主義の再審田上孝一

ヒューマニズムと人間中心主義の異同 規範倫理学の立場として、功利主義・義務論・徳倫理学の三つがあると、現代の倫理学研究では広く主張されているが、実際は功利主義も義務論も個人倫理という次元においては徳を重視する議論には変わ … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第16回 人間中心主義の再審

楽しく学ぶ倫理学 第15回 徳倫理学という問題設定田上孝一

これまで見てきたように、規範倫理学の代表的な立場としては功利主義と義務論があり、それぞれ理論的な魅力と問題点を抱えているのを見たわけだが、近年この二つに加えるにいわば第三の立場として、徳倫理学が台頭してきている。しかしこ … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第15回 徳倫理学という問題設定

楽しく学ぶ倫理学 第14回 義務論の可能性と限界田上孝一

義務論の可能性 前回見たように、功利原則は倫理規範である前に我々の行動の原理なので、これを規範として掲げる功利主義は分かり易いし、無理なく実践の指標とすることができる。しかし功利主義は終始一貫打算的というか、損得勘定で物 … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第14回 義務論の可能性と限界

楽しく学ぶ倫理学 第13回 功利主義の可能性と限界田上孝一

これまで8回にわたって西洋古代倫理学の歴史をたどってきた。倫理学の原型を確かめるためであった。そして確かに、古の教えはしっかりと現代の倫理学に継承されている。この成果を踏まえて、これからは現代の倫理学について論じていきた … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第13回 功利主義の可能性と限界

楽しく学ぶ倫理学 第12回 禁欲と義務(西洋古代倫理学小史その八)田上孝一

エピクロスは快楽の量と質を測り、結果的にはむしろ苦痛のない状態こそがアタラクシアをもたらすと考えて、肉体的な快楽を積極的に追求するのではなく、精神的な快楽を重視した。その意味で、エピクロスの方法論は、後世のベンタムを全く … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第12回 禁欲と義務(西洋古代倫理学小史その八)

楽しく学ぶ倫理学 第11回 快楽と自由の原子論(西洋古代倫理学小史その七)田上孝一

現在、規範倫理学の代表的な立場として、功利主義と義務論があると考えられている。ここに徳倫理学が入るかどうかは論争の余地があるが、功利主義と義務論が二大学説なのは間違いない。 功利主義も義務論も、共に近代になって唱えられた … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第11回 快楽と自由の原子論(西洋古代倫理学小史その七)

楽しく学ぶ倫理学 第10回 プラトンからアリストテレスへ(西洋古代倫理学小史その六)田上孝一

絶対的な価値の探求   ソクラテスとプラトン 哲学史では一般に「ソクラテス以前以後」という言う方をするくらい、ソクラテスが特別に重要な哲学者だと考えられているが、ソクラテスはユニークな人格の多い古代ギリシアの哲 … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第10回 プラトンからアリストテレスへ(西洋古代倫理学小史その六)

楽しく学ぶ倫理学 第9回 ソクラテスの規範(西洋古代倫理学小史その五)田上孝一

ソクラテスのよる規範の選択について考えるに際して、興味深い素材となるのは、弟子の一人であるクセノポンの『(ソクラテスの)思い出』に出てくる、プロディコスというソフィストの話である。この本の中でソクラテスは、プロディコスの … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第9回 ソクラテスの規範(西洋古代倫理学小史その五)

楽しく学ぶ倫理学 第8回 最初の倫理学(西洋古代倫理学小史その四) 田上孝一

人間中心主義者としてのソフィスト ソフィストというのは「知者」という意味である。彼らは自らの知識を貴族や有力な市民及びその子弟に教授して、収入を得ていた。その主要な科目は、弁論術である。従ってソフィストとは一言でいって、 … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第8回 最初の倫理学(西洋古代倫理学小史その四) 

楽しく学ぶ倫理学 第7回 最初の倫理学(西洋古代倫理学小史その三) 田上孝一

世界の起源と本質を、神や精霊といったものを持ち出さずに説明しようと試みられるようになり、哲学が始まった。そして、人間が生きる意味や善悪といったものに関して哲学と同じように、人々が神話を持ち出すことを辞めて合理的に説明しよ … 続きを読む 楽しく学ぶ倫理学 第7回 最初の倫理学(西洋古代倫理学小史その三)